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スパイスに関する気になること

胡椒の「かけすぎ」と「発がん?」




胡椒の気になるキーワード「かけすぎた!」と「発がん性?!」

 

胡椒の気になるキーワード。

1.胡椒「かけすぎた」時、どうしたらいいの?。

2.胡椒に「発がん性?!」

胡椒にまつわるこの気になるキーワードを調べていきます。

胡椒をかけすぎちゃった! どうしよう?

調理中や、外食中。思いっきり胡椒が大量に出てしまった・・・・

ラーメン屋さんや、中華料理屋に置いてある胡椒。あの細かい胡椒、食べる前に一振り!なんておもったら、いっぱいでてしまった。。。。
あれ?なんか出ない、、もうちょっと。。なんて振ったら、ドバっーーーーーとでてしまったり。

思ったよりもでてしまったら慌てますね。

緊急事態!助けて!HELP!!

胡椒好き どれくらいまでOK?



ひと口に胡椒といっても、黒胡椒、白胡椒、青胡椒(グリーンペッパー)、赤胡椒(ピンクペッパー)と種類は様々あります。

黒胡椒は完熟前の緑色の果実を収穫して、天日干しで乾燥させたもの

白胡椒は黒胡椒の外皮(黒い部分)を除いたもの

青胡椒は完熟前の緑色の果実を収穫。茹でた後、塩蔵、またはフリーズドライ加工され、さわやかな香り。

赤胡椒は完熟後のものを乾燥させたものを指すが、ピンクペッパーとして売られているものはコショウボクという木からとれる辛みのないものであり、彩りに使用されることが多い。

辛みと香りが特徴の胡椒には多くの効能があります。

黒胡椒には、 カリウムマグネシウム・カルシウム →高血圧予防のあるミネラル分

ピペリン→血行促進、発汗作用、エネルギー代謝up、殺菌効果

鉄分→貧血や冷え性、コラーゲンの生成促す

ピペリン+ポリフェノール→抗酸化作用、肌の老化やアンチエイジング

胡椒は一日どのくらいまでOK?

辛みがあるということは、刺激物なのです。

食べ過ぎにより懸念は、

  • 消化器官を傷つけることによる腹痛・下痢などの発症

胃が荒れた状態の時に食べ過ぎると、胃痛や嘔吐を引き起こしてしまうこともあります。

食べ過ぎると舌の感覚が麻痺することがあります。味を感じ取る舌にある味蕾が、麻痺すると、味が薄く感じられる、濃い味を好むようになるなどの味覚障害を引き起こす可能性があります。あまりにひどいときは一度病院へかかってみたほうがいいときもあります。

しかしながら、胡椒自体に中毒性はないので、単純に胡椒ペッパーのみでしたら、1日小さじ1杯(1g〜2g)程度は大丈夫ともいわれています。

日本の「コショー」って日本独自のものだって知ってました?「コショー」というのは黒コショウと白コショウのブレンドで、それにうま味調味料や塩を加えて、塩コショーとして売っているんです。

胡椒自体に塩分はほとんど含まれていませんが、塩コショ―はもちろん塩が入っています。高血圧や塩分調整が必要な方は、このタイプの「コショー」は気をつけてくださいね。

 

料理中の胡椒かけすぎてしまったら?

香りづけにと思って振ったのに、ふたが外れて胡椒をかけすぎてしまった。ドバっと入ってしまった。。思ったよりも辛くなってしまった。。など、ハプニングが起こってしまったら。。

胡椒薄める方法

1番「「取り除く」

スープなどすくえるようなら、大きめのスプーンで、そおーーーーっとすくう

炒め物なら、ざるにいれて食材ごと一度洗ってしまう

洗ったあとはよく水気を切って、フライパンに戻して、何事もなかったように調理再開です(^▽^)/

2番「薄める」」



スープなら水、素材を足して薄める

野菜炒めなら、野菜を足す。

それでもだめなら、スープにする

更に卵をいれるとよりまろやかになります。



3番酸味を足す

酢を足す。炒め物なら酢をかけると和らぎます。

あまりに大量ならば酸辣湯にして、辛みと酸味を楽しんでください。

酢が苦手なら、トマトやトマト缶、ミニトマトでもOK

トマトならばうまみ成分も加わり美味しくなります。

まだ塩分など味付けがされていないようならトマトケチャップもOKです。



4番油分を足す

 

牛乳やごま油など、油分を含むものでコーティングして、辛みを和らげる。

 

そして、もう一つ「発がん性?!」

胡椒に発がん性物質があるって本当?

 

胡椒と調べると、「発がん性」と気になるキーワードが目につきます。

しかし、過去のこの記事が関連しているようでした。

 

2012年に検疫により、検出された上記の白胡椒についての懸念から、ネット上に、「胡椒 発がん性物質」という言葉が現れたようです。

しかし、このアフラトキシンは、胡椒よりも、大量に摂取する可能性のある食品からも検出されています。この時のアフラトキシン11μg/kg

https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000023byd.html



厚生労働省の資料によると、アフラトキシンが検出されたのは、落花生、チョコレート、ピスタチオ、はとむぎ、そば粉、香辛料、ココア、ピーナッツバター、アーモンド及びコーングリッツであり(いずれも輸入品)

 

これによると「アフラトキシンは遺伝毒性が関与すると判断される発がん物質であり、食品からの総アフラトキシンの摂取は合理的に達成可能な範囲で出来る限り低いレベルにするべきである」(https://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/05/dl/s0518-10c.pdf)

含有量や確率から、極端に胡椒のみを恐れる必要はなさそうです。

しかし、このアフラトキシンというのは天然最強発がん性物質と呼ばれるくらい、加熱にも耐えうる強い菌だそうで、安易には考えないほうが良さそうです。

産地や、保管状況なども考え、信頼できるブランドや会社からの購入をおススメします。

香りを楽しむためには

香りを楽しむ胡椒



胡椒の香りを楽しみたい人には生胡椒を是非おすすめします。

ただ、乾燥胡椒に比べると高価です。

そこで、おすすめの簡単な乾燥胡椒のレシピ

【胡椒ライス】

ご飯を炊くときに、ホール胡椒をいれて炊いてください。

少し硬めに炊いて、最後にオリーブオイルもしくはバターをひとかけら混ぜてからパセリを散らして、胡椒ライスの出来上がりです。

胡椒が口の中で弾けるときにはかなりの辛味です。

お好みで胡椒の量は調節してくださいね。

肉料理や魚のムニエルにの付け合わせに最適です。

 

【胡椒オイル】

ニンニクひとかけらをつぶしたあとにみじん切りにしてからオリーブオイルを注ぎ、加熱。ゆっくりと火を入れて10分程度。
ガーリックが薄く色づいたら、火からおろし、荒めに挽いた黒コショウを入れてそのまま放置して冷まします。

塩とガーリックペッパーオイルとフランスパン。ワインに最高です。

是非、お試しください。