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スパイスに関する気になること

解決!シナモン浮く問題


解決!シナモン浮く問題


独特の甘い香りのスパイス代表のシナモン

そんな甘い香りで心も体も満たしてくれるシナモンは手軽にとれる素敵なスパイス。

身近で美味しい、さらに健康にも良いおすすめのスパイスです。

シナモンには血行改善し、体を温める作用があるといわれています。体が温まれば代謝も体温もアップ。代謝と体温がアップすると、免疫力も高まります。

女性には冷え性の方も多く、ホルモンや自律神経バランスのためにも、体温は下げないようにすることが重要だといわれています。

これからの寒い時期、体が冷えやすい人には是非、おすすめのスパイスです。

そんな、健康にも良いシナモン。パウダーやボトルなどでも売っていて、とても手軽で身近にあるのに、少し困った問題がありませんか?

最後に一振り!と思って振り入れてみたけれど、

あれ???

表面に浮いてしまって、口の周りについてしまったり、最後までカップに残ってしまって洗うのが大変だったり・・・・

せっかくの香りを楽しみたいのに、浮いてしまって、なんだか残念な気持ちになってしまうこと、ありますよね。

そこで、!

浮かない方法知りたい!ですよね。

シナモンが浮かない裏技と、解決策

実際に実験もしてみて、大検証!

是非、シナモンが浮く問題を解決して、手軽にシナモンを楽しみましょう。

シナモンって溶けるの?

シナモンは、スティック状のものと、パウダー状のものとがあります。

シナモンは漢字にすると桂皮と書きます。皮という感じがついている通り、乾燥された状態の樹皮です。

スティックは樹皮を剥いだそのままを乾燥させたもので、表面積が割合少ないので、香りがでるまでに時間がかかります。

煮込んだり、長期に浸しておくもの向きで、香りは徐々に染み出て移っていきます。

一方、パウダー状になったものは表面積も必然的に多くなりますので、香りがダイレクトに早く広がります。

しかし、形状がパウダーであるだけで、樹皮であることに変わりませんので、液体に溶けるということにはなりません。

最初は浮きますが、しばらくすると、水分を吸って沈みます。いずれにしても溶けるということはないのです。

よって、

「シナモンは樹皮なので、液体には溶けない」ということです。

浮いてこないようにするにはどうしたらいいか。

 



コーヒーや紅茶を入れて、最後にシナモンパウダーというパターンが一番多いかと思いますが、特に温かい場合は冷たいとき以上に湯気で上昇気流ができており、さらに水の表面張力により、軽く細かいシナモンパウダーは浮いてしまう。

「最後に振りいれてはいけない」

ということです。

では、シナモンが浮いてこないようにするにはどうしたらいいか。

そもそも、シナモンは、香りづけのために入れられているので、香りが、移ればいいんです。

シナモン自体を食べることが目的じゃない!ということがわかっていただけたら、解決策はあります!

香りが移ればいい・・・

なので、シナモパウダーもしくはスティックをいれてしばらくしたら濾してから飲む(すべてを取り除くことはできないが、最後にザラザラが残りにくい。)

でも、手間といえば手間。

もっと手軽な方法はない?

そこで、ココアを参考にしてみました。

ココアはカカオをパウダー状にしたものなので、シナモン同様、溶けませんが、市販のココアパウダーなどは粉砂糖などと混ぜて販売されています。

これには、砂糖などとあらかじめ混ぜておくことで、溶けだしたときに、砂糖水の粘性のちからで、表面張力のちからを打ち消しやすいのです。

カカオは油脂(バター)などと混ぜて、チョコレートにしますよね。

スパイスの香り成分は、油に溶けだしやすいという特性も利用した上手な利用方法と言えます。

浮いてこないのはどれか、実際に検証してみた

実際に検証してみました。

      実験1:砂糖のちからを利用する

      砂糖の粘性を利用し、シナモンを浮かないようにしてみる。

      a 水あめに混ぜておく(今回は水あめを使用しましたが、はちみつでも代用可)
      b 練乳に混ぜておく
      c 粉砂糖に混ぜておく
      実験2:油に混ぜておく

      スパイスの香り成分が油に溶け出しやすいという性質を利用する

      a ココナツオイル
      b バターに混ぜておく
      実験3:アルコールに混ぜる

     水の表面張力のちからを持たないアルコールは浮かないかもしれません。

実験結果は?



実験結果

        実験1:砂糖の粘性を利用する
          a 水あめに混ぜる→多少浮いたが、パウダーのみのときよりは良い
          b 練乳に混ぜておく→多少浮いたが、パウダーのみのときよりは良い。しかし、バターっぽい(チェルシー飴バターのような香り残る)
          c 粉砂糖に混ぜておく→少量だが、塊となって丸い球体の状態で浮く。
        実験2:油に混ぜてスパイスの香り成分が油に溶け出しやすいという性質を利用する
            a ココナツオイル→油が紅茶の上に浮くのと同様に油と一体化した状態で浮く。なにより、紅茶が油っぽくて飲み物としてNG
            b バターに混ぜておく(aの実験で油の浮いた飲み物を飲んで、油の浮いた飲み物は、もう飲みたくなかったので実験せず。あとで、トーストに乗せておいしくいただきました。)
          実験3:アルコールに混ぜる
                   アルコールに表面張力がほとんどありませんでした!すっと馴染んで、ブランデーのわずかなとろみで口触りも良く、 個人的にはこれが一番おいしかったです。今回ブランデーにしたのでワインのような酸味もなく粉もまったく浮かなかった。

       「入れる前のひと手間が大切」

検証結果



茶こしで濾す→◎

少量のアルコールであらかじめ溶く→◎(アルコールが弱い人や運転予定のある方は控えてください)

水あめ、はちみつ、練乳など最初から粘性の強いものはドリンクに入れた後も浮いてくるものは少なかった。→〇

粉砂糖→△(ダマになって浮いた)

ココナツオイル、バター→✕

しかし、糖分が気になる方、もっともっと、もっと手軽に!という方へは

少量の水やミルクで練るようにしてあらじめシナモンを混ぜ馴染ませておく→〇、水あめなどと同様、多少はシナモンパウダーが浮きますが、最後にいれるよりもよかったです。

カプチーノのようにあえて泡だて器などで、泡立ててしまうと、泡とともに口の中に入り、残りにくくなります。

いずれにしても、コーヒーや紅茶などを入れる前の、ひと手間がたいせつだということがわかりました。

シナモンを使ったおすすめレシピ



最後にシナモンを使ったスイーツやドリンクのレシピなどを紹介。

シナモンレシピは、様々なものがありますが、手軽に取り入れられるのはやはりドリンク。 温かい飲み物は、体温を上げ、血行を良くしてくれる効果もありますので、おススメです。 少し手間ですが、冬におススメなのはチャイ。

紅茶、シナモン、カルダモン、クローブ八角、ジンジャー、ブラックペッパー

お好みのスパイスで良いですが、チャイで外したくないのは、シナモンとカルダモン。カルダモンの華やかな香りとシナモンの甘く濃厚な香りがミルクの柔らかい味わいとともに、心も体も温めてくれます。

ラテやドーナッツでも、味変したいときには、どんなものにも一振りで香り豊かに大変身。オフィスに自宅にボトルを置いておけば、いつでも手軽にリラックスできます。

今はどのコーヒーショップにも悩んでしまうほど種類が多くフレイバーコーヒーやフレイバーティがあります。

オフィス近くにタリーズがある方は、タリーズがおすすめ。チョコレートパウダー・シナモンが常備されています。パウダーをトッピングするカスタマイズが可能です。

 

スイーツでのおすすめはキャロットケーキ

たっぷりの人参とシナモンに、クリームチーズを添えて!サラダ油で作るのでさっぱりしているのに、濃厚な香りで満足感が得られます。

健康的で栄養バランスも良いおすすめスイーツです。

にんじん、小麦粉、サラダ油、砂糖、シナモン、クリームチーズ、レモン

極上のシナモン使い。甘いシナモンの香りと人参のカロテン効果、添えるクリームの酸味の絶妙な味わい、温かいのみものとご一緒にどうぞ。

是非試してみてください♪

ライフスタイルに響くひとさじのスパイス スパイスone